北海道ゆきいちごのお披露目会が開催
7月7日に開陽地区、㈱シンクリッチの農場において、北海道ゆきいちごのお披露目会が開かれました。
㈱シンクリッチは昨年の11月に設立され、本年4月2日に当組合の正組合員に加入。自社で独自開発したイチゴの生産を行います。お披露目会には中標津町役場や町商工会、当組合等の町内関係者約30名が招待され、テープカットと施設の紹介、収穫直後のイチゴの試食会が行われました。
奈良県在住で白イチゴの品種開発を行う顧問の前田 光樹氏が、通称冬イチゴと呼ばれクリスマス時期に出荷される「一季なり」のイチゴを、端境期の夏に出荷可能となる独自技術を中標津町に導入しました。この技術は日本国内ではほとんど例がなく、中標津の冷涼な気候に目を付けこの地が選ばれました。
現在栽培されている品種は、1000平方メートルのビニールハウス1棟で白イチゴの「パールホワイト」と「ゆきぼたん」、赤イチゴの「四つ星」と「なかしベリー」の4種類。2棟目は現在整備中で、さらに独自開発中の品種や北海道でしか栽培できないといわれる希少品種「けんたろう」を導入し、通年出荷を見据えています。
試食会では、ゆきいちごの他、なかしべつなめらかクリームチーズとゆきいちごを乗せたクラッカー、なかしべつ牛乳で作った紅白のゆきいちごミルクが振る舞われ、招待客の笑顔が広がりました。
流通体制については、評価を得るため、まずは競り値に左右されますが東京や大阪の市場に出荷され、また、海外からも問合せが来ており、今後は輸出も視野に入れています。そして、地元中標津にも早速出荷を始めており、9日にはAコープ中標津店あるるにて大能社長と川上専務、従業員の仲辻さんが対面販売を行いました。
ゆくゆくは観光客へのイチゴ狩りや地元農産物とコラボした加工品開発も行いたいとのことです。