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2020年を振り返って

今年も12月になり本格的な冬将軍の季節を迎え、組合員・ご家族のみなさまも忙しい日々をお過ごしの事とご推察申し上げます。一年を語る時、まず新型コロナウィルスによる色々な対応について触れさせてもらいます。
令和2年を迎え1月中は天気も良く、順調にスタートしたと思いきや、2月に横浜港に寄ったダイヤモンドプリンセス客船よりコロナ感染者発生と新聞・テレビ等の各メディアで一斉に報道があり、私共も初めて関心を持ちました。札幌雪まつりが終わった頃より北海道も一気にコロナが身近な話題となり、不安とその対応に混乱し、3月より学校閉鎖・移動規制等がかかり学校給食がストップ、その後全国へ広がり全面ストップとなり行き場を失った牛乳をバター・脱脂粉乳・チーズへの加工へ回す大変な状況となりました。生産現場への影響を懸念し学校再開まで心配がありましたが、乳業工場や国にも対策を求め、大きな山を越え消費拡大への努力をしながら今日に至っています。コロナの影響で苦労している業界も数多く、農協としても各事業の取り組みに注意しながら対応しております。
それではこれより今年の状況について何点かお話をいたします。
酪農生乳生産です。11月上旬のデータで累計107.1%と過去比較しても高い数字であり、この推移をみると14万tをクリアすると見ています。要因としてはメスの育成、成牛が増加している点、一番草は天候により質に若干の不安はありますが量は確保できており、デントコーンも過去の中でも質・量ともに確保できた事であります。生産者のみなさんが力を合わせコロナに負けない努力があり、乳質を下げず生産量を伸ばした事に、本当に心より敬意と感謝を申し上げます。
一方、個体販売では肉の消費がコロナにより落ち込んでおります。ホテル需要や会食の機会がなくなり、相場が弱含みにより初生とく・初妊牛・廃用牛に価格の影響が出ており、まだしばらく続くと見ております。営農・販売担当者より情報を求め進めて下さい。
次に畑作です。一部の精算はまだ出来ておりませんが、大根は作付面積90.3ha、出荷量44万ケース、販売金額5億2,800万円で平均単価前年比120%と豊作年でした。ブロッコリーは作付面積34ha、出荷量3万3千ケース、販売金額1億1,880万円で平均単価前年比119.6%の高値推移でこちらも豊作年となりした。澱原馬鈴薯は作付面積260ha、出荷量15万7千俵、販売金額2億500万円、生食加工馬鈴薯は作付面積46ha、出荷量1,200t、販売金額8,400万円、種子用は面積55ha、出荷量1,400t、販売金額8,400万円と平年作でありました。ビートは作付面積118ha、出荷量7,060t、販売金額7,620万円と現時点での数字ですが今後動く予定であります。畑作全体で作付面積603ha、販売金額10億9,800万円であり、平年作以上となっております。
この様に組合員による努力により、この成果を喜べるのは高い意識の賜物であり、感謝を申し上げます。こちらについては地区別懇談会、広報誌にてもお伝えして参ります。
次に子会社の(株)RARA Farm中標津の動きですが、生乳出荷2年目で4,242tの実績となり、今年度は4,500tを目標に10月末で総飼養頭数約800頭、搾乳牛はパーラー300頭、ロボット52頭と施設はほぼ満床となり、現在乾乳舎を新設し、充実化と増頭に向け準備しております。肥育部門は月により相場に動きがあり、注視しつつ販売は予定通り注文に対応し、国のマルキン事業含めコロナ対策等を申請し、計画に近い動きをしております。今後F1肥育へシフトするため施設の一部手直しを農協にお願いし、令和3年より本格的に一貫肥育の実現に向け努めて参ります。
Aコープあるるですが、コロナ対策に四苦八苦しております。一般家庭の客数、客単価は増えておりますが得意分野のホテル、飲食店等の急激な落ち込みが3月から今日まで続いており先が見えません。イベント等の中止が多い中、10月の創業22周年セールは注意しながら実施し大変好評でしたので、スタッフも自信を持って年末へ向け企画を進めております。今後もコロナ対策を万全に積極的に対応して参りますので、組合員はじめ多くの皆様のご利用をお願い申し上げます。
スタンド事業については、コロナ発生前は順調でありましたが、観光・出張等の動きが止まりました。後半はGoToキャンペーンでの動きが出てきましたので期待し対応して参ります。タイヤ売上は6年連続の全道トップの実績があり、今後の更なる販売戦略として全道初めての施設としてスタンド裏にタイヤ・オイル保管庫も出来上がりましたので、喜んで利用してもらえる様スタッフの頑張りに期待しております。
巡回修理については、保科職員が定年となりましたが、一回り大きな専門車を導入し引き続き対応しております。
農産販売課の集出荷貯蔵施設(野菜予冷庫)も管理棟や舗装工事が整い、選果場との動線も良く作業効率も上がり、大根・ブロッコリーの品質管理に大きな成果もでており、今後も期待しているところです。
この様に色々な取り組みについて触れましたが、他の部門でも事業計画に沿って対応しております。
最後になりますが、組合員みなさまには営農計画をお願いしております。特に投資予定者は担当職員と詰めて策定願います。
コロナに始まりコロナで終わってしまう大変な年となりましたが、組合員の生産等は豊作年に近く、まずまずの年であったとホッとしております。令和3年度国家予算もコロナ対策含めて決定しますので最後まで要請して実現して参ります。新しい年を迎える準備など忙しい日々かと思いますが、みなさま健康に注意していただき令和3年に期待しましょう!!有難うございました。

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