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新年明けましておめでとうございます(代表理事組合長)

代表理事組合長 飯島  浩

組合員のみなさまには令和7年の新春をご家族揃ってお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は1月1日に石川県能登半島でM7.6、最大震度7の揺れを観測する大地震が発生しました。建物の倒壊や道路の寸断、津波の発生など多くの方々が亡くなり甚大な被害となりました。農業関係でも畑の隆起や断裂、牛舎の損壊や停電、断水等乳牛の飼養環境にも大きな影響がでました。当農協においては事務所をはじめ、生活店舗あるると金融窓口に募金箱を設置、多くの方々からの義援金が集まり、中標津町の赤十字を通じて寄付をしました。
皆様の暖かいご支援に感謝を申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福と被災された皆様の一日も早い復興をお祈りいたします。
昨年も春先から天候に恵まれ、蒔きつけ等の農作業は順調に進みました。当初は前年に引き続き猛暑になるとの予報でしたが、猛暑日も限定的でありましたし、酪農、畑作ともに生産者の皆様が暑熱対策に取り組んで頂いたおかげで、前年のような影響、被害は少なく経過したと思います。
畑作ではダイコン、ブロッコリーは前年の経験をふまえ早期の収穫、管理の徹底につとめ相場にも支えられ、販売金額はダイコンで126%、ブロッコリーで134%と前年を大きく上回りました。澱原馬齢しょは8月の天候不順等の影響もあり、目標の15万俵に届きませんでしたが、ライマン価は平年並みで前年と並ぶ販売額となりました。てん菜では圃場により差があり、糖分は上がったものの収量がなく出荷量は前年対比9割を下回りました。このような状況のなか畑作全体では10億円を超え前年対比110%の販売見込みとなっています。
酪農では生産抑制による令和5年度の生産目標数量を大きく超え、12,300tの超過量については根室地区酪対で厳しい意見もありましたが、地区内調整により対応して頂きました。
令和6年度については生産抑制からの脱却の年として、全道生産目標数量前年対比103%、403万tのもとで取り組んで頂き、11月末では96.1%の実績となっています。年度始めから系統外に二股出荷された組合員が16戸おりますが、令和7年度から系統内出荷に戻る意向の組合員もおりますので、地区別懇談会でも説明しましたが、向かう三カ年は「酪農生産基盤安定対策」の期間となりますので組合員皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いします。
さて、令和6年は選挙の年となりました。8月に行われた中標津町の町長選は現職、西村ゆたか氏が無投票当選を果たしました。町議会議員については15人の定員に対し19人が立候補する選挙戦となり、当農協と7地区の町内連合会の推薦を受け、長渕ゆたか氏が農業団体の代表候補として立起を表明して頂きました。多くの町民の支持をいただきトップ当選を果たすことができました。ご支援をいただきました組合員とご家族、多くのみなさまに感謝を申し上げます。また、10月には衆議院議員の総選挙が行われ、お金に絡む問題により自民党が受けたダメージは大きく、与党の過半数割れという厳しい審判がくだされました。25年ぶりに食料、農業、農村基本法が改正され、年度末に向けて基本計画を審議する大事な時期であり、あわせて酪肉近の次期目標の決定に向けた時期でもあります。食料安全保障の観点からも農業者が安心して営農ができる環境、持続可能な政策をこれからも与党国会議員の方々に訴えていきたいと思っています。
農協新事務所の建設についてですが、昨年8月に組合員報告会を開催しご意見を伺い、9月10日に臨時総会においてご承認を頂きました。北農設計センターに本設計を依頼し、細部についての打ち合わせも予定通りに進んでいます。
農協事業につきましては地区別懇談会で報告させていただいた通り、信用事業において金利の上昇による利息の負担増など、一部では計画未達の部分もありますが、おおむね計画通りか上回る見通しで推移しています。引き続き役職員心をひとつにし、事業運営に取り組んでまいります。
令和7年が始まりますが本年も天候にめぐまれ、酪農畜産、畑作ともに持続可能な政策のもと安心して営農が出来るようお祈り申し上げます。
結びに、組合員、ご家族みなさまのご健康とご多幸、それぞれの農場がさらに繁栄されますことを心よりお祈りし、新年のご挨拶といたします。
本年もよろしくお願い申し上げます。

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