令和5年度 JA北海道大会実践フォーラム
令和5年11月7日、ニューオータニイン札幌にて令和5年度JA北海道大会実践フォーラムが行われました。令和3年に開催された第30回JA北海道大会での決議事項「JA運営の好循環に向けて対話の成果を実践する」の取組みを共有し、グループ内外に発信するフォーラムです。
全道各地から参加したJA関係者約700人が実参加し、Web参加者含めて全体で約1,400人が参加しました。当組合からは飯島組合長、宮本参事、小出青年部長、青年部事務局の河西が会場に赴きました。
参加者全員によるJA綱領朗唱で大会が始まり、JA北海道大会実践委員会委員長を務めるJA北海道中央会代表理事会長の樽井 功 氏による主催者挨拶に続き、JA全国中央会顧問の中家 徹 氏が基調講演を行いました。講演内容は「食料安全保障と食料・農業・農村基本法の改正について」で、過去20年間で農産物輸入が輸出の7倍以上増え国内農業を圧迫する中にあり、幅広い視点での食料安全保障の強化が必要だとし、国消国産運動などで国民理解醸成をJA全体挙げての働きかけが重要でJAグループ北海道にも期待したいと述べられました。
続いて実践事例報告ではJAめむろ審査担当理事営農部長の村瀬 雅道 氏が実践報告を行いました。JAめむろは「次世代農業者とのつながり」をテーマとし、新農業経営者育成システム研修や農業経営講座などを通じ、次世代農業経営者の育成を行っていることを報告。研修ではJAが若手農家を1年間臨時職員として採用し、農業知識の養成と本職員との対話を深めているとのことです。
最後に2回目の基調講演では北海道大学大学院農学研究院准教授の小林 国之 氏が「次世代農業者との対話状況調査を踏まえた対話の推進について」と題し、調査報告を行いました。若い世代の農業者がJAとどの程度接点を持っているかについて、全道青年部員へのアンケート調査と、当青年部を含む道内3JA青年部で行われた座談会による実地調査を行い、その結果、次世代農業者はJAを頼りにしており重要な組織と認識しているがJAについて学ぶ機会が少ないという意見が出ており、またJA職員との接点が少ない状況にあることから、JAは次世代農業者と積極的に働きかけが必要であると指摘されました。
閉会に当たりJA北海道中央会副会長理事小椋 茂敏 氏が挨拶を行い、実践フォーラムは終了しました。