令和3年度の総括と令和4年度へ向けて
組合員、ご家族の皆様、年度末、令和4年度が始まり何かと忙しい日々を送っている事とご推察申し上げます。冬期間、前半は例年より雪が少なく冷え込みが強く、後半は雪が多く積雪の除雪作業に苦労し、一部施設の被害報告もあり、畑の雪も例年より多い気がします。
令和3年度もコロナによりイベント、研修活動の制限があり、常にコロナを意識し取り組んだ一年となりました。そんな中、東京オリンピック開催には色々な意見がありましたが予定通り行われ各競技で選手の活躍がありました。
コロナワクチンもオリンピック前後より全国的に各地方で接種が進み、秋にありました国政選挙実施の頃より感染者数が少なくなり、これで終了するかと期待しておりましたが、年末より新たなタイプのコロナが全道、全国に広がり、今日に至り、ため息で多くの方のご心労が重なっているところと推察しております。
組合員の生産の状況にふれます。
酪農では夏場以降だぶつき、在庫過多が現実となり当農協でも生産者の負担金、各組織による消費喚起等の出口対策に積極的に活動し、企業等へも協力をお願いしまして過去にない成果となりました。今も大変有り難い動きをいただいております。しかし厳しい状況は変わらず今後更に対策を続けて参ります。ホクレンとの契約を守っていただきたいと協力をお願いし、年度末に首の皮一枚で廃棄を避ける事ができましたが、ゴールデンウィーク等はじめ、緊張感は続くとみております。通期で15万t越えとなった前年比105.6%に対し、2.2%オーバーの15万3千t越え107.8%となり終了しました。多くの生産者の協力に深く感謝申し上げます。4年度も3年度と枠は変わらず調整期間となりますので引き続きご協力願います。世界情勢も大きな動きがありこの先も読めませんが、全国の生産状況やエサ、燃料等の動きも確認し、今後においても必要に応じて情報を整理し届けてまいりますので、ご協力を心からお願い申し上げます。
一方畑作でも各作物豊作年となり、日々の肥培管理につとめていただき、生産者ともほっとしているところですが、コロナの影響もあり作物によっては価格が維持できないものもあり、令和4年度も不安が残ります。
結果、農業生産販売高、酪農畑作合わせ179億7,068万円と、昨年より7億円増の成果をもって報告させてもらいます。特に酪農生乳需給の悪化が表面化し出荷計画の遵守が強く求められ、当農協も計画以上に伸びており早期淘汰事業を立ち上げました。昨年12月1日より出産後6ヵ月以内の処分に対し1頭5万円を助成し、12月から6月までの期間で600頭目安に総額3,000万円を準備し協力をお願いしました。3月31日現在、酪農家105件参加、対象牛432頭処分で累計金額2,160万円の結果となり、予定通り消化にて終了と考えております。更に3月以降は早期乾乳も強く求めた結果、2.2%オーバーで抑えることができました。これら対策に協力いただかなければこれ以上となったと、十分ではありませんが報告とさせてもらいます。令和4年の生産についても各農協におりてきていませんが、前年枠+αが決定次第、お伝えいたします。
次に農協事業の成果について何点かお伝えします。
Aコープあるるですが、売上目標18億円で取り組んできたここ数年でありますが、3年度末で18億9千万円と大きく伸びて、客数、件当たりの単価も前年を上回り、大きな成果を得る事ができました。スタッフの頑張り、企画、コインランドリー設置等、積極的な対応、独自の花部門展開が人気となり全体の引き上げに寄与しました。いよいよ20億円に届くところまで来ました。手を抜く事なくチーム一丸で努めてまいります。ご利用ありがとうございます。
桜ヶ丘スタンドです。燃料課に格上げし一年通して価格が上下しまして、後半は上げ傾向が続きました。ロシアとウクライナとの戦いにより不安定が増して過去最高価格を更新し、国が対策を打っても資源のない日本は厳しい状況がこれからも続くとみております。油外取組には例年以上に努力し、前年を上回る成果となりました。
信用部門では、組合員の生産活動が一年を通して計画以上となりました。畜産クラスター事業での投資等により順調に約295億円となり、前年より約15億円増となりました。令和4年度には300億円の大台になるとみております。
乳製品工場もリニューアルを進め、3月末に床関係を改修し終え、消費に向けて全力で取り組んでいます。生産者が一日も早くフル操業できる環境を作りたく努力し令和4年度の最重要と位置付けて取り組んでまいります。
子会社㈱RARA farm中標津ですが生産乳量5,000tを達成し、今後はこれを維持し研修、外国人の受入れ等を充実させ酪農家現場への対応を進めてまいります。畜産センターではF1中心に一貫肥育を進め、「開陽黒牛」を市場に積極的に出荷し、評価をいただける様、更に技術を磨き肉質ランクを上げ、喜んでいただける努力をしてまいります。
また農協事務所新築に向けて前進させてもらい、3年度も5,000万円を積み立てました。地震に強く災害に耐え、機能を持たせた事務所を広く話を聞き実現へ向け動き始めさせてもらいます。
令和3年で不祥事がありました。大変ご心配をおかけし、厳しいご意見をいただきました。発生、事実確認、処分、今後の対策を慎重に進め、地区別懇談会では口頭で説明し、2月には全組合員に文書で改めて報告をさせていただきました。また、今後一年間は中央会等の指導を受けながら課題に取り組む事としております。二度と起きない様、役職員一丸となり取り組んでまいります。
最後に、コロナも変異株が見つかってきており注意しながら経済活動、イベント、研修に参加できる様に進めてまいります。令和4年もコロナを忘れなく、更にはロシアとウクライナの戦いによる日本への影響をしっかり取り寄せ、不安解消へ努力してまいります。組合員の皆様のご協力、ご支援をお願いし、3年度の総括と4年度の取り組みについてお伝えいたしました。