第31回 JA北海道大会
11月20日㈬、札幌市の札幌コンベンションセンターにおいて、第31回JA北海道大会が開催されました。大会は3年に1回、JAグループ北海道の将来ビジョンに向けた組合員・JAの声をグループの基本目標として決議を行い、それに基づいた実践を着実に行うことを目的に開かれています。
オンラインも含めて3,000名もの各JA・連合会役職員、青年部、女性部の方々の参加があり、当組合からは飯島組合長、田中副組合長、遠藤営農委員長、乾生産委員長、岡部理事、半沢青年部長、佐藤 信浩青年部副部長、宮本参事、青年部事務局河西が会場入りいたしました。
大会に先立ち、東京農業大学総合研究所特命教授で、元農水省事務次官の末松 広行 氏による記念講演が行われました、末松氏は食料安全保障の重要性が世界の共通認識となり、農業生産の確保が一層重要になると指摘。農業振興を魅力ある地域作りにつなげるにはJA組織が重要で、農業と関係する多様な事業の更なる拡充が必要と述べました。
大会では大会実行委員長でJA北海道中央会代表理事会長の樽井 功 氏による開会挨拶の後、来賓として北海道知事の鈴木 直道 氏が祝辞を述べ、JAみついし組合長の澤田 祐喜 氏が議長を務めました。今大会で掲げられた将来ビジョンは「力強い農業と豊かな魅力ある地域社会~ひとを育み、ひとと歩む~」で、その実現に向けて各JA段階からの組織討議を踏まえた3議案がまとめられました。
具体的な取り組みとなる3議案は、地域の農地利用の将来像を描く地域計画のPDCAサイクルへの積極的な参画、JA職員の人材確保、メディアや交流サイト(SNS)などを活用した食や農業・JAへの理解醸成で、JA・道青協・女性協代表者らの意見表明を経て満場の拍手で議案が承認されました。
今回の大会決議事項は6年間かけて取り組み、次回3年後の第32回大会で見直しを行います。この決議事項に沿って各JAや連合会は来年度からの事業計画などにおいて事業方針に反映し、実践されることになります。
大会後、来年夏に行われる参院選でJAグループ組織内候補となっている東野 秀樹 氏を励ます会が開かれました。東野氏は、食料安全保障を基本理念に据えた改正食料・農業・農村基本法が絵に描いた餅になってはいけないと訴え、農業者やJAと同じ目的に向かって全力で頑張りたいと決意表明され、全日程が終了しました。