更新日:2011年 8月 12日 金曜日

 中標津町農協第64回通常総会が6月10日、ウエディングプラザ寿宴で開催され、平成22年度事業報告と平成23年度事業計画、役員選任、目的積立金の設定など、議案1号から議案7号が上程されました。

 総会の成立では多忙な時期にも関わらず組合員227名(本人出席138名、書面及び代理出席89名)が出席し、議長には当幌地区の福村稔氏、武佐地区の高橋正一氏が推薦され議事に入りました。
 先に議案1号の関連事項である議案7号「農業生産維持積立金(定款第62条に定める目的積立金)の設定について」和田参事より東日本大震災の状況を目の当たりにし、当組合は震災等に対して備えがなく、また災害対応だけではなく農業情勢が不透明な中、予測の範囲を超える事態が発生した場合にも対応できる組合員向けの積立金を設定したい旨説明されました。続いて、議案1号「平成22年度事業報告、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案及び注記表の承認について」が上程されました。組合員の生産活動では生乳生産123,879?(前年対比99・0%)、畑作では、高温障害や病害虫の影響から、澱原馬鈴しょ・てん菜は例年の7割作となったが、野菜は高値安定に支えられた。購買事業は原油価格の高騰・新興国の経済成長による原材料需要の増加などにより、生産資材を取りまく環境は厳しいものがあったが、組合員各位のご利用を頂き、取扱高では61億5千7百万円(前年比97・8%)の実績となった。Aコープ「あるる」の供給実績ついては18億4千万円(前年比96・7%)となった。生乳を取りまく環境、天候不順、原油価格高騰の影響はあったが組合員皆さまの農協事業のご利用と役職員の事業推進という協同活動の成果として、当期剰余金5千7百18万円を計上することができた旨の説明後、土井上代表監事より監査報告を受け、審議の結果満場一致で承認されました。 次に議案2号「平成23年度事業計画の設定について」、議案3号「賦課金の賦課及び徴収方法について」、議案4号「役員の選任について」、議案5号「役員報酬の支給について」、議案6号「退任役員に対する退職慰労金の支給について」
一括上程され満場一致で承認されました。 閉会にあたり高橋組合長より釧路港が国際バルク戦略港湾に選定されたことについて整備が完了するまで時間はかかると思うが、酪農・畜産が盛んな根釧地区にこのような港ができるメリットを活かし、管内の酪農畜産振興をさらに前進させたい。また、これから本格的な農作業に入るが、事故・怪我がないよう注意して仕事に励んでいただきたい。役員定数について理事2名、監事1名、計3名減の体制となるが精鋭体制で組合員皆さまのご協力をいただきながら組合運営に臨みたい旨挨拶を述べ閉会いたしました。
(記=宮本博司)
○委員、◎委員長



 6月4日(土)ホクレン根室地区家畜市場にて平成23年度中標津町農協総合共進会が開催されました。
 今回は晴天のなかでの開催となりましたが、会場が施設新設により工事中ということもあり、屋内での開催となりました。


 総出陳頭数は50頭で、デーリィー・キャラクターに富んだ優秀な乳牛が集まり、中標津ホルスタインの質の高さを内外にアピールする事が出来ました。
 審査員には、ジェネティクス北海道道東事業所業務課長人見智亮氏が務め、スピーディーかつ的確なジャッジが執り行われました。また、デーリィー・プリンセスには三田村千里さん(管理課)・丸井美織さん(金融課)があたりショウに花を添えました。
 尚、審査の結果グランドチャンピオンに佐々木宏之さん出陳のアースイースト アスター エミリー ゼニスOC ET号が、グランドリザープチャンピオン及びベストアダーチャンピオンには山下匡大さん出陳のアルピナ スター ドルマン号がそれぞれ栄誉に輝きました。また牧場牛群蕃査(ベストスリーフィメイル)の部では、佐々木昭雄牧場が栄誉に輝きました。                      (記=友貞直)




 私たちJA中標津の組合員として仲間となり、営農を開始した新規就農者をご紹介いたします。
 両農場ともにTMRセンターから飼料の供給を受けての酪農経営です。
 新規就農者においては、それぞれ皆さま方、特に就農された地区の皆さまには多大なるご理解とご協力が必要となります。どうか仲間として今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。


★念願の“牧場経営”に着手
 当JAとしての新たな取り組みとして、営農を中止した農場を農協が取得して「農協農業機械施設貸付業務規定」に基き、5年間リースし、その後に農場を売り渡す方式での新規就農者です。
 代表取締役の吉澤氏は虹別の酪農家の息子さんで、十勝清水の大規模農場で7年間勤務して場長の要職に就いておりました。かねてより牧場を経営したい希望があり、この度当農協と縁あっての就農となりました。
 家族構成は、敏恵さん32歳(写真左)、三女の歩苗(写真上)ちゃん1歳、次女の伽里苗(写真下)ちゃん4歳、学校の活動のため写真に載っていませんが、長女で小学3年生の芹苗ちゃん、長男で社名の?ゆうせ?の元ともなっている小学5年生の勇世くんの6人家族です。子どもの送り迎えなどの関係で奥さんが仕事に入れないこともあるため、従業員2人を雇用し4人体制。
 「今回、急遽ということでの就農となりました。牛舎や牛もほぼそのまま引き継ぐというのは、それはそれで大変なものがあると感じています。現在ちょうど100頭搾乳しており、4月、5月の乳検成績では30?以上を維持しているので、このまま頑張って乳質・個体乳量を維持しながら搾乳頭数を随時増やしていきたい。」と抱負を話してくださいました。



★酪農ヘルパーからの転身

 代表を務める中村氏は別海町中春別出身。別海高校卒業後、有限会社ファム・エイ(以下ファム・エイ)で仮採用され半年間の実習を経て、職員になり、在職中の4年間には主に計根別地区を担当されていました。ファム・エイで冬場の仕事が少なくなる時期に永谷牧場で実習という形で仕事をしていた経緯から、永谷芳晴さんから牧場の話をされ、本決まりになる昨年12月にファム・エイを退職して永谷牧場で実習を重ねました。
 4月の会社設立と同時に、牛や施設もナガホロで継承し、代表として頑張っています。現在は50頭ほどの経産牛を1人で搾乳・管理しています。哺育は計根別出身の別会社の方が管理しています。
 「子供の頃から、祖父の家が農家だったので、農業には縁があった。中学・高校あたりで、出身地の主要な産業である農業を目指したいという意識が高まり、高校卒で何が出来るか考え、酪農ヘルパーで経験を積もうと考えました。永谷さんに指示を受けることもあり、見逃しをなくしていくようにしていきたい。
施設は牛舎を伸ばせるように手を入れてあるので、着実に親牛を増やしていって、搾り頭数を増やせるように、色々と学びながらやっていきたいです。」と抱負を話してくださいました。




 中山間地域等直接支払制度事業(以下中山間事業)の3期対策2年目の事業として、中標津町の環境保全・景観形成への取り組みとなる花の苗が、6月11日、中標津地区集落協定参加受益者に向けて配布されました。
 毎年、この春先に配布される花の苗、1期対策の時には山を越えて斜里まで取りに行ったこともありました。今では農協のビニルハウスで生産される苗にと取引先が変わっていますが、農協の苗は、野菜苗を含めて“苗の活性が良い”との評価を受けています。
 楽しみにしている方々は毎年「何が来るかなぁ」と気にかけていてくれていますが、今回は赤、白、ピンクのベコニアで固めたシンプルな構成でした。
 振興計画で花いっぱいの町を目指すことを宣言している中標津。農村景観からも花いっぱいの町を造って行きましょう。
 (記=眞野輝一郎)



 6月11日、震災後3ヶ月が経過しました。震災後に町内でも東北地方のナンバーの車両を見かけることが多くなってきました。身内を頼って、中標津周辺にやってきた被災者、放射能汚染からの避難者の方も居ます。地震と津波、放射能汚染の被害に関して、被災された方々へ何が出来るか?
 東日本大震災復興募金活動として、6月11日の土曜日、12時30分から14時30分までの2時間、東武サウスヒルズ北口とあるる玄関前にて、中標津青年会議所(以下JC)の想いを受け止め、青年部も微力ながら協力することを決め、復興応援の義援金活動を共同で行いました。
 2時間ばかりの短時間でも、多くの方のお気持ちを少しでも現地へつなぐ役割が出来たのではないかと思います。なお、集まった募金額は、全部で14万2,702円。両部で折半して、JCは日本青年会議所を通じ、JA中標津青年部は中標津町を通じて、日本赤十字社へ送金いたします。
 JA中標津青年部が実行委員会として実施するじゃがいも伯爵まつり&ふれあい広場は9月11日開催。震災後ちょうど6ヶ月目となる日です。なかしべつの町を盛り上げるために行っている、このほぼボランティアのお祭の中でも収益の一部を義援金に向けて活用するという決議を、まつり実行委員会で確認しあいました。
 長く継続して支援していくことが求められるほどの大変大きな震災だったことを忘れず、みんなの力を繋いでいきましょう。
 (記=眞野輝一郎)




中標津町農業協同組合
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